葬儀参列・弔問のマナー

【訃報の知らせを受けたとき】
訃報の知らせを受けたとき、いつ弔問するかはお付き合いの度合いによりますが、近親者や故人と親しかった人は、できるだけ早く駆けつけます。

一般の関係者は、取り込み中は避けて、お通夜か葬儀に弔問するようにします。
取り込み中の遺族に直接電話をかけて、お悔やみの言葉を述べるのは控えます。

【取り急ぎの弔問】
取り急ぎの弔問は、服装は地味なものであれば平服でかまいません。
香典は持参しないで、通夜や葬儀に持参するのが一般的です。
遺族に配慮して、長居はしないようにします。

【遺体との対面】
遺体との対面の作法は、まず遺体の枕元から少し下がって正座します。
一礼の後、遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま近づきます。対面の後、合掌礼拝し、少し下がって遺族にも一礼します。
遺族からすすめられない限り対面は控えるのが礼儀です。

【お悔やみの言葉】
お悔やみの言葉は、平凡でありきたりの方がよいです。
余計な事を言うと、かえって差し障りができてしまう事も考えられますので短く済ませます。病状などをくどくど聞くのは失礼です。

「死亡」「存命中」「生きている時」などの直接的な表現は避けて、「ご逝去」「ご生前」「お元気な時」などと言葉を言い換えます。

(例)
・このたびは誠にご愁傷さまでございます。

・心よりご冥福をお祈りいたします。

・心からお悔やみ申し上げます。

・突然のことで何とお慰めしてよいやら。

・生前はたいへんお世話になりました。

・本当に残念でなりません。

【弔電】
お通夜や葬儀に参列できない場合は、とりあえずすぐに弔電を打ち、お悔やみの気持ちを伝えます。

弔電のあて先は喪主になりますが、わからないときは「故○○様ご遺族様」とします。
遺族は葬儀の準備で忙しい場合が多いので、電話でのお悔やみは避けるようにします。

(例)
・謹んで哀悼の意を表します。

・ご逝去を悼み、心からご冥福をお祈りいたします。

・ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

【お通夜・葬儀の服装】
最近は一般の会葬者も、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルと、お通夜でも葬儀でも喪服を着ることが多いです。
事情がある場合は平服でもかまいませんが、グレーや紺など、できるだけ地味な服装が望ましいです。

男性の場合、黒のネクタイ、黒の靴、黒の靴下が望ましいです。
女性の場合、化粧は控えめに、髪もできるだけシンプルにまとめます。結婚指輪以外のアクセサリーは基本的にはつけませんが、パールのネックレスかイヤリングのどちらか片方はつけてよいとされています。
子供の場合は、制服がある場合には制服を着用し、ない場合には地味な服装が望ましいです。

お通夜・葬儀に参列する際には、数珠を忘れずに持って行くようにします。

【香典とは】
香典はもともと、故人に香をお供えする代わりに、現金を包むという意味があります。
現在では、葬儀にかかる費用の相互扶助的な意味も強くなっています。
香典はどんなに親しいと思っている人でも、住所、氏名(フルネーム)、金額を、はっきりと記入するようにします。

【香典の表書き】
仏式の場合は、「御霊前」が一般的です。
これはどの宗教、無宗教にも使用できますが、蓮の絵柄がついている袋は仏式以外には使えません。ほかに「御香典」「御香料」と書く場合もあります。四十九日後の法要は、「御仏前」と書きます。

神式の場合は、「御玉串料」「御榊料」と書きます。
キリスト教の場合は、「御花料」「献花料」と書きます。
無宗教の場合は、「御霊前」「御花料」が無難です。

【香典の供え方 】
香典を受付で渡す場合は、係りの人が読める向きにして渡します。
受付がない場合は祭壇に供えるか、遺族に手渡します。祭壇に供える場合は、表書きが自分から読める向きにして供えます。
また、香典のお断りがある場合は、無理に渡すことは控えます。

【供花の贈り方】
供花は霊前に供える花のことで、「くげ」とか「きょうか」といいます。
供花の種類には、生花や花輪、樒(しきみ)があります。最近は生花が一般的で、花輪は飾らないことが多くなりました。

会場の都合もありますので、喪家(そうけ)の意向を確かめてから、葬儀を取り仕切っている葬儀社に依頼し、お通夜までに届くようにします。

【葬儀に参列する時間 】
葬儀は故人を葬る儀式で、遺族、近親者や特に親しかった人だけで行われるものです。
それに対して、告別式は葬儀のあとに営まれ、故人にゆかりの人々が、故人に別れを告げる儀式です。しかし最近は、大規模な葬儀以外は、葬儀と告別式を明確に区別せず、ひとつの流れの中で行うことが多いです。

近親者や関係者で、葬儀に着席する立場の人が参列する場合は、定刻より早めに会場に到着して席に着くようにします。
一般会葬者は、定められた時間内に間に合うように参列します。

【式場での作法】
式場では案内に従うか、案内がない場合は自分の立場やほかの会葬者のことを考えて、適当な席に着きます。
このとき、喪主や遺族のところに出向いてお悔やみを述べるのは控えます。遺族が近くにいる場合でも、目礼にとどめておくのが礼儀です。

また、式場に知人がいた時は目礼を交わす程度におさえ、大声で話しかけたりするのは慎むのが礼儀です。

【お悔やみの作法】
式場では、遺族は多くの会葬者に対して同等に接しなければなりません。
式の合間に、どうしても遺族に話かける際は、なるべく簡潔にして、長々と相手の時間を取らないように気をつけます。

【通夜振る舞い】
通夜振る舞いは、弔問に対するお礼と、故人への供養の意味で設けられます。
招かれたときは固辞せずに席につき、一口でも箸をつけるのがマナーです。通夜振る舞いは宴席ではないので、故人と関係のない話に興じたり、あまり長居しないように注意します。

【出棺の見送り】
一般会葬者は、告別式での焼香が終わったあと、できるだけその場に残って出棺を見送るようにします。
霊柩車が動き出したら、合掌して心から故人の冥福を祈り、見送ります。

【火葬場への同行】
遺族から依頼があったときは、できるだけ火葬場へ同行するのが礼儀です。
しかし、どうしても時間がなくて断らなければならない場合は、簡単に事情を述べて、ていねいに断ります。

また、自発的に火葬場へ同行したいと望む場合は、前もって遺族へ申し出ておいた方がよいです。車の手配などもあるので、突然の参加は遺族に迷惑をかけることもあります。

【仏事の献杯】
精進落としの宴席や、法事のあとの宴席などの最初に乾杯をすることがありますが、仏事の場合は乾杯ではなく、故人に杯を捧げる意味から献杯といいます。
音頭をとる人は簡単な挨拶のあと、杯を捧げ、「献杯」と発声し飲み干します。

【事情で弔問できない場合】
本人が事情で、お通夜・葬儀に参列できない場合には、代理人を立てるようにします。
代理人となるのは、妻や子となります。

【訃報を後で知った場合】
葬儀の後で訃報を知った場合は、まず電話でお悔やみの言葉を先方に伝え、後日あらためて、弔問に伺うようにします。弔問はなるべく早く、納骨までに行くようにします。

葬儀直後の場合は、遺族も忙しいので長居は無用ですが、故人の思い出を語らうなど遺族を気遣います。


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